いづかデータベース
2019.04.16
【備中青御影石 丁場レポート2019.4】
備中青みかげ石の丁場(採掘場)へ行ってきました。
丁場(採掘場)は岡山県矢掛町にあります。
倉敷市から西北に15㎞の山あいに位置するのが矢掛町です。
当店オススメのプレミアム加工・笠岡工場から車で約30分です。
採掘元は小野石材工業㈱さん1社のみです!
日本国内で産出される御影石に多い花崗岩と比べて硬くて色が黒っぽいのが特徴です。
石の色は美しい青緑色をしており、自然光の中で見ると特に美しく、
深緑色と黒色との深みのある色調が際立ちます。
きめ細かい石目は、磨くと緑がかった青色の非常に美しい光沢を放ちます
。地域により、讃岐青、矢掛青、飛鳥、青みかげ等のネーミングでも呼ばれ、
国産閃緑岩墓石材の代表的な一つとされています。
◇石の特徴◇
①閃緑岩➡比重が大きく、硬い
②吸水率の低さは天山石以上➡吸水率の低さは1浮金石2備中青みかげ3天山石です。
③石の色はモスグリーン➡国内唯一とも言えるモスグリーンの石です。
◇データ◇
見掛け比重:2.788t/m3
吸水率:0.041%
圧縮強度:117.76N/mm2
岩石分類:閃緑岩(せんりょくがん)
年間採石量:5,000才
ここからは小野石材工業㈱小野さんと、お話させていただいた内容をまとめました。
採掘の始まりは昭和34年頃で、当時は原石を四国(庵治)に送って四国から
全国に出荷されていました。
その名残で【讃岐青】と名づけられていました。
【讃岐青】に限らず【備中青御影石】は【矢掛青】や【飛鳥】など様々な別称があります。
※関東では今でも【讃岐青】と呼ばれることが多いです。
採掘に関しては注文を受けて採掘するスタイルで、年間3000才から5000才程。
希少価値の高い石材です。
玉石で採掘されるので原石のひとつひとつが全く違った石目や石の濃さになります。
石にランクは付けていないが、石の地層としては8つ程の区分があります。
面白い事に【備中青御影石】が採掘されるのはこの一帯だけで、300m程離れた
場所では白い石が取れます。
硬く吸水率が低く艶持ちも良いので墓石材にはピッタリの石です。
▮【備中青御影石】サンプルは当店にありますので、ご興味がございましたら
是非ご覧ください!
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