いづかデータベース

2019.07.31

【真壁石(小目)丁場レポート 2019】

真壁石(小目) 丁場(採掘場)へ行ってきました!
真壁石は茨城県西部、筑波山近辺から採掘されます。
現在、丁場は9丁場あり、そのうち2丁場は中目、7丁場が小目
を採掘しています。
※中目、小目とは石の目の違いの事です。

 

今回は、真壁石(小目)を採掘している出川工業㈱さんの
丁場へお邪魔しました。

出川工業㈱さん産出の真壁石(小目)は長寿の石という名があります。

 

真壁石は明治以降、東京を中心に数々の歴史的建造物やお墓に
使われてきた銘石です。
これは、採掘量が安定している良質な石材であると言えます。

車窓から

 

現在、丁場では原石をバーナーで切り出している最中でした。
また切り出している場所も、つい最近、現在の場所になったそうです。
※以前はもう少し下にある箇所から切り出していた。
原石の切り出しにはバーナーとワイヤーソーを使います。
月間の採掘量は3000才程だと聞きました。
これは、この地域の一般的な8寸角石塔に換算すると300基以上になります。

出川工業㈱さんの真壁石(小目) 採掘場

バーナーによる切り出しの様子

根気のいる大変な作業です

 

職人さんは3人態勢で仕事をしていて、経験豊富な職人さんが
石と向かい合い、原石を採掘します。
現在バーナーで切り出している箇所まで1週間かかっていて、
もう3日程かけて切り出しを完了するそうです。
全部で10日程かかります。
本当に時間がかかる作業だと感じます。
また、時間をかけて切り出した原石も傷やムラ、玉などが出ますので、
全て使えるわけではありません。
製品への加工段階もありますので、使えるのは3割程度だと聞きます。
丁場の作業は本当に根気がいります。

 

当店の真壁石は笠岡工場のプレミアム加工、庵治加工、愛知加工
と工場は違えど全て、出川工業㈱さん産出の真壁石(小目)です。
出川工業㈱さん産出の真壁石は『長寿の石』という名があり、
石材産地証明書に記載されます!

 

今回、原石のストックの確認もしてきました。
Nと記されている原石は全て、プレミアム加工で使われる
良質な真壁石(小目)の原石です。
※NARUMOTOの《N》の表記
丁場で良質な原石が採掘されたときに、こちらにストックされて、
笠岡工場に出荷され加工されています。
原石のストックには全く問題が無く、どれも良質な真壁石(小目)と
いう事もしっかりと確認しました!

原石の確認

良質な真壁石(小目)

 

真壁石(小目)に限らず、石は手間と時間、技術と経験でお墓に加工されていきます。
採掘元、加工場、販売・施工と共に手を取りあって、良い仕事をしましょう!

 

 

 

 

 

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