いづかデータベース

2020.01.11

【庵治石 採掘場(丁場)・石質まとめ◈特集◈】

庵治石・加工場の方のお話を聞く機会がありましたので
まとめてみました!

 

~庵治石の歴史~
採掘場は、庵治町と牟礼町にまたがる五剣山の西側となります。
庵治石は平安時代後期から使われ始め約1000年の歴史があり、
製品加工では暦応2年(1339年)から 650年以上の年月を誇ります。

 

~採掘場(丁場)・墓石材になる原石について~
そんな歴史・実績がある庵治石の採掘場を細かくご説明させていただきます。

上記の図のようにが付いている箇所が採掘場です。
採掘場の区域は大きく4つに分かれます。
①庵治地区
②野山地区
③大丁場(大久保)地区
④中丁場地区

一言に庵治石と言っても、石目、濃さ、斑の有無、斑の出かたなど様々です。
各採掘場ごとに、採れる石材にも特徴があります。
また、最上級の石材と質の良くない石材が同じ採掘場で採れます。

庵治石は山から年間約20万トン程、採掘しています。(墓石以外の製品も含む)
その中で墓石として加工できる原石はほんの僅かです。
採掘される原石の90%程が、いきなり集積場に送られ砕石などに加工されます。
つまり10%程しか、墓石材にはなりません。
加工場の方の話では、その10%がお墓になるかもしれない原石だそうで、
10回切って1回製品になるくらいのもので、本当に難しい石材、
原石に傷がある場合は採掘元に返すシステムで、加工場が近くにないと、
運賃などのロスが多いので地元、庵治でしか加工できないそうです。

また③大丁場地区の原石が庵治石全体の生産高の約7割を占めます。
区域ごとの特徴のひとつに④中丁場地区では石目が中目の石材が多く採掘されます。
因みに中目の石材もピンからキリまでありますが、
上質な中目の石材は、色が変色しにくいと言う理由から地元では人気があります。

 

~庵治石の価値について~
庵治石ブランドは全国に知られており、現在採掘されている花崗岩の中では
世界で一番高価な石材となります。
ブランドだけでなく、石質は硬く、粘りがあり吸水も少なく墓石材に最適な石材です。
またキズが多く製材率が極めて低いのも特徴の一つと言えます。
最上級の庵治石は約1%しか採れません。
キズ(帯)が金太郎飴のように出てきて、キズ(帯)の間隔が広いものしか使えなく、
キズ(帯)は酸化してサビが出ることも生産を難しくしています。
しかし、厳選され加工された庵治石の美しさは格別です。
最大の特徴は斑が浮くという現象です。
これは他の石材には類を見ない気品があります。

 

庵治石に限らずどの石材にも言えることですが、
高いものには高いなりの理由があり、安いものは難があるものが多いです。
特に石は自然のものなので、日本の四季への対応から始まり、
キズの有無、ムラがないか、変色はないか、玉は出ていないかなどの検品
石目の状態や石色の濃さなどの確認など目利きのポイントがいくつかあります。

当店は厳選した原石から、良質な石材を最先端の機械を使い、熟練の職人が加工する、
国産材・国内加工 『純国産墓石』にこだわってお墓を作っていきます!

 

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🔷大丁場 ㈲和伸石材 採掘場(丁場)

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